手術から3年

2018年の今日、癌の手術で右胸と腋窩リンパのしこりをごっそり切り取ってもらいました。元々貧相な体型なので、切り取った後の右胸は骨の上に皮を被せているような見た目です。生まれたての子猫を触った時のような肋骨感(?)があります。

3年、あっという間でした。人生が一変するような病気に遭遇したにもかかわらず、時間が経った今ではそんなに珍しい体験でもないな、というのが正直なところです。
診断が下った時は、自分に今後どんな生活が待っているのか不安になり、同じ病気の人のブログを読み漁っていました。どの人もほとんど似たような心境になることが分かり、当時はかなり勇気づけられました。
今はあまり読むことがないので、自分の中でもだいぶ落ち着いた状態になっているのだと思います(ただ時々検索で訪れたブログを見ると“悲しいお知らせ”で更新が終わっているものもあるのが切ない)。

珍しくもない体験ですが、手術当日の様子を簡単に記載してみます。

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病気とはいえ自力で歩ける状態なので、手術室へは看護師さんと一緒に歩いて向かいました。
手術室がずらりと並んだ部屋に入り、これから執刀していただく医師にご挨拶。主治医のK先生の他にもう一人、別の先生がおりました(後のネタの為ここで写真を撮りたかった……絶対無理だけど)。
看護師さんに案内され、たくさんある手術室の一部屋に移動。氏名の確認をしてから自分で手術台に乗りましたが、乗った途端思ったのは「狭ッ!」
患者に密着して作業するので当たり前ですが、落ちそうで怖かったです。
酸素マスクを被せられただけで暗示にかかったように眠くなりましたが、麻酔(点滴)開始後は秒で意識消失しました。

術式は「右全摘」と「腋窩リンパ節郭清」です。
告知の時点では皮膚浸潤も始まっていたので、診断はステージⅢbでした。しこりが大きくて手術は出来ないと言われましたが、術前の抗癌剤で縮小したので切除可能となりました。
K先生は温存出来るよ、と仰いましたが、特にこだわりはなかったので再発リスクの低い方を選択しました。

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術後1日目の筆跡が残念すぎます……。
手術当日、母が持参したミッフィーのエコバッグをどこかに置き忘れ、「(私の)ベッドの上に置いたはずだ!」と大騒ぎしていました。結局見つかったのは1階のコンビニ脇にあるベンチの上でした。

手術時間は恐らく3時間ほど。診療明細書の全身麻酔の項目に時間も記載されていました。
コロナウイルスで一時期話題になった「人工呼吸器」が、この時私の口にも挿管されていたのかと思うと、今更ながらゾッとします。

3年経って、腕は日常生活に支障なく動かせますが、神経を切っているので右胸~右脇は麻痺したままで触っても感覚はなく、胸に鉄板が張り付いているような感じです。これからの季節、寒くなると少し痺れが酷くなる時もあります。
リンパ節郭清をした右側の腕は重い荷物と採血・血圧測定は避けています。検査はともかく、買物に行くと無意識で右に重いエコバッグを持っていることが多いので、利き手の制限はなかなか難しいものがあります(眠っている時はいつの間にか右側が下になってたりとか)。

手術で悪いところを取ったら今度は心不全で入院、それも落ち着いたと思ったらコロナウイルスの流行で完全に社会生活から遠ざかってしまいました。
いつまでも病気を理由にのんびりしてちゃダメだよな~……と思いつつこのまま年末までだらだらしそうです。