行くのか行かないのか

普段、午前中はぼんやりとテレビを眺めて過ごしているTさん(80代母)。昨日は珍しく散歩に出掛けました。何やらブツブツ独り言をつぶやきながら着替えていましたが、耳を澄まして聞いていたら、「テレビばっかり見てちゃダメだ」とか「家にいると迷惑がかかる」とか。
前向きなのかネガティブなのか……。

自宅周辺を軽く流す程度で30分もしないうちに帰宅しました。帰ってくると「この前お世話になった(近所の)◯〇さんと少し立ち話した」と楽しそうな様子。
今日も引き続き散歩に行くのか、それとなく話題にしてみたら、(身体の)調子が悪い、とぼやきが始まりました。
何だか日によって心に波があるようで、今に始まったことではありませんが認知というよりは欝っぽさが感じられます。
(現時点ではMCIで通院中)

数日前に地域の認知症カフェに参加した折に、職員の方と介護申請について相談をしました。その時Tさんの肩の痛みについて整形外科を勧められたのを思い出し、話を振ってみたら、これ以上通院増やすのは嫌だ、とご機嫌斜めになってしまいました。職員の方との面談時はレントゲン撮ったことない、と言っていた(故に受診を勧められた)のに、今日は「レントゲンも撮って注射もしたけど治らないからもういい」、と眉間にシワを寄せ全身で拒否してきました。

ここ最近、急に寒くなってきたので、エアコン+温風ヒーターの前に張り付き、外出するような素振りは全くない。
ところが。
自分の買物があったので身支度をして階下に行くと、Tさんも着替えていて外に出る準備をしていました。

ん?さっき調子悪いって言ってなかった?

と疑問を投げかけたら、調子が悪いから時間通りに動けない、とか何とか。先ほどのように眉間にシワを作り、不機嫌そうにしていました。

何だかすごい虚無感。年齢を重ねたせいで多少不可思議な言動が増えてきたと思っていました。
が、実は基本的にこの人とは“合わない”のではないか、と、実家に戻ってから感じることが多くなりました。

身勝手な配偶者に散々嫌な思いをさせられ、辛い経験をしてきた人、だから自分は良き理解者でいようと思っていました。身勝手というか、一般的な常識に欠けている行動が多い配偶者に対する愚痴を、自分は聞き続ける役目を担ってきました。

「親」というフィルターが何か邪魔をしているのか?
それともただ会話の中で言葉が足りていないだけなのか?

些細なことが原因の言い争いで疲れてしまうのも嫌なので、自然と口数が減ります。
話を「聞くだけ」というのは本当に難しい。そこに自分の感情を乗せて受け答えをすると必ず失敗してしまいます。

もういっそのこと自分が何の感情もないロボット状態になるか、相手がペッパー君のようなAIだと思えば、少し穏やかに接することが出来るのかなぁ……。